伊助のよもやま話


会長

神無月 京の夏の涼

8月26日午後から善峯寺 (よしみねでら=京都市西京区大原野)の方に用事があって出かけた。それは暑い暑い日で、車の助手席の方に座ったが、左の腕が焼け、時計の型がついたほどの暑さでした。田舎って走っていたら建物が少なく、涼しいと思っていたが、なんと町中より暑く、時間帯も1時から3時ごろですが、人も見かけないし、犬も歩いていない、田んぼのにおいが風に乗り、日光が水の反射で照り返し、暑いことで田舎もたいへんだなぁ〜と思った。
私たち、町に住んでいることが有難いなと今さらながら思った。町にいると、先人たちが京の暑さをしのぐために色々と工夫をしている。今の私たちに残してきたことをいくつか書いてみよう。
河原で縁台を組み、夕涼みや宴会をする、その時に出るのが京名物、鱧(はも)料理です。
しかしなぜ京名物なのかきいてみた。海も遠いのに運ばれる工夫があったのと、魚類の中では鱧がいちばん強いのでそこを考えたということです。鱧落しに梅肉をつけて食べる。「あたらない」工夫だと思った。
鯖(さば)寿司も京名物。これは酢のおかげもあるが、鯖街道(若狭地方で獲れた魚貝類などを京都に運ぶための街道)を交代で走ったと聞く。今も街道ではなりひびく。他に、塩昆布を乾かして水分のないゴマ竹に入れて街道を持ち歩いた。これは塩分の補いとある。いずれも夏バテを防ぐ先人たちの教えであった。
京都は全国に比べ平均して暑い。しかしこの暑さは山城の国で山に囲まれ盆地の暑さで、これに慣れていた私たちはどこへ行っても耐えられる。おかげで82歳の誕生日を迎えることができたのかと自分勝手に了解している。
年寄りの私から皆に、先ず食事はきちんととるが大食いはしないこと、それだけで体に負担がかかる。生きるのに必要なだけ食べる。お金も生きるのに必要なだけ稼ぐっていう格好かな? 夏バテ注意。


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