伊助のよもやま話

鯉のぼりの今昔 今日は5月5日こどもの日。 古来から端午の節句として、男の子の健やかな成長を願い、 鯉のぼりを立てます。 風になびく鯉を眺めながら、男の子の出世を夢見る親の姿を私たちは商売柄よく見たものです。 なぜなら、鯉のぼりを立てるために必要な長い竹を扱えるのは私たちの仕事だったからです。 天高く上った鯉を見て、そわそわ嬉しそうな親御さんの顔を幾度も見、鯉のぼりを立て終えた帰りにはご祝儀をいただくという、その時分の良い世を過ごして来たことを思い出しています。 今は、窓から小さな鯉が出ているのを見かけるくらいで、“屋根より高い鯉のぼり”は電線やアンテナがあるため立てられません。淋しいことです。 大きい鯉のぼりも小さい鯉のぼりも親の心は一緒で、子を思う親心を有り難く思って下さい。 時代が移り変わっても良い風習は忘れることなく、その時代に合わせて生きて行きたいものです。 風が吹けば鯉幟は元気に泳ぎます。 元気に泳いでいる鯉を見て昔を偲び、 風に向かって元気で未来に期待しよう。 |