伊助のよもやま話


会長

事始め

今日12月13日は事始めの日。
地方の方には、何の事か分からないでしょう。
私の父親はこの日には必ず、自分が奉公して一人前になり分家をさせてもらった親方の所へ、午前中にお礼参りに行った。一足早く「おめでとうさんです」と言って、帰りには「おことうさんです」と挨拶する。
つまり「これから年末にかけて事が多いですが、体に気をつけてよいお年を迎えてください」と言う意味で、この日の行事を終える。
昔はどこの家でもこのような慣わしを実行していたが、今は花街だけになってしまった。それでも先人たちが考えたこの行事は立派なものだ。
新年を迎えるにあたり、ここで一番頑張り、そして、新しい年に備える心構えを作る。同時に、師匠への恩を忘れないようにする毎年の行事なのです。

この町に生まれて、こんな素晴らしい行事が有ることを誇りに思う。各地でも誇れるその町の慣わしや行事があると思うが、それが実行されていなかったら淋しいものだ。
私も孫たちに話をするが今は笑っているだけで、もう少し年老いたら「事始め」の意味も理解できるはずです。

話は大きくなるが、国会の上でも予算案という事始めがある。
いつももめているが、今年もご承知の通り経済に振り回され、なかなかすんなりと行かない。 しかし、もめている方が政治家の方にはやりがいがあり、私たち一般人には聞きがいがありますね……。

皆さん、良い御年でありますように。恩を忘れないように……。


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